私の7曲バトン・1曲目 ~ シベリウス「悲しきワルツ」連弾版

 

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Sibelius : Valse Triste Op.44 for piano 4 hands

 

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【My seven piano pieces ✳︎私の7曲バトン・1曲目】

Taking up the challenge from Chika-san

Promoting classical music is important to me so I have been asked to accept a challenge to post seven piano pieces from the repertoire that I love (Switch your instrument of choice accordingly)

The request was one piece per day, No explanations, no reviews, just covers.Each day I decide to post this,
I will ask a friend to take up the challenge.
Today I nominate Fushiki-san

1日1曲、自分のレパートリーから表紙の画像をアップして、バトンを渡す友人をノミネートするらしい。7曲分の1週間チャレンジ。
楽曲について説明する必要はなく、上の英語をコピーして、楽曲表紙の写真を投稿するだけだそうです。

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私の7曲バトンが千夏さんから回ってきました。「レパートリーから」選べということですが、私にレパートリーと呼べるような曲は無いので、大いに曲解しつつ7曲取り上げます。

まず最初に掲げるのは、シベリウス「悲しきワルツ」連弾版です。


シベリウスの「悲しきワルツ」Op.44は、シベリウスの義兄アルヴィド・ヤルネフェルトの戯曲「クオレマ」にシベリウスが劇付随音楽6曲をつけて同名の「クオレマ」としたものの中から、第1幕用の曲を独立させたものです。

クオレマ――"Kuolema"――は、「死」を意味します。「悲しきワルツ」が流れる第1幕では、主人公の母の死が取り上げられます。

病床の彼女が眠っている時、音楽が聴こえてきて、そして無数のダンサーが彼女の許を訪れ踊ります。そして彼女もダンサーと一緒に踊ります。しかし彼女はすぐに疲れてしまい、踊りを休まざるを得ません。そのうちにダンサーたちは去っていなくなりますが、再び彼女は渾身の力で踊り始め、ダンサーたちが戻ってきます。しかし、突然ノックが訪れ、彼女の悲鳴と同時に、音楽は鳴り止み、ダンサーたちは消えます。そしてついに死がやってくるのです。

シベリウスは、「悲しきワルツ」Op.44の管弦楽版の他に、ピアノソロ版も書いています。ピアノソロ版は、若干管弦楽版にはない音が加えられ、ピアノの特色にそった内容を備えています。が、それでも音楽的内容と演奏技術が若干マッチしてないように思われます。

また、管弦楽版に忠実な連弾版が他の編曲家から出されていますが、ピアノで弾いた場合にソロ版の魅力に劣る部分があるように思われます。

そこで、シベリウスの手によるピアノソロ版をベースに、新たに編曲したのが本連弾版になります。単にピアノソロ版を4手に拡張したというだけではなく、4手の緊密な連携・調和を重視した内容になっています。

 

www.youtube.com

 

このシベリウス「悲しきワルツ」連弾版の楽譜は、販売を始めたところです。是非、ご覧になってください。


バトン1本目はピアノサークル ピアノマニアさんに回したいと思います。ピアノマニアさんはブログで多くのピアノ曲を紹介なさっていますが、自身の「レパートリー」的な位置づけで内を紹介してくださるか楽しみなところです。